社員インタビュー
生地製造部 係長
M.H
2011年度入社
Q.入社したきっかけを教えてください
前職は、警備会社で施設警備をおこなっていました。やりがいのある仕事だとは思っていたものの、大好きな“食”にかかわる仕事への憧れを捨て切れない自分がいました。
もっと五感で感じられて、成果が形に残るような仕事を探しているとき、私の目に飛び込んできたのが立正堂の求人です。子どもの頃から食べていた純米せんべいを、自分の手で作れることは、まさに私が求めていた働き方そのものでした。
“未経験可”の文字が私を後押しし、無事に立正堂への入社を果たしました。「本当にあなたにできるの?」と言いながらも、背中を押してくれた家族には感謝しています。
Q.現在の仕事内容を教えてください
みなさまの思い描く純米せんべいの形そのままをお届けするため、餅の生地を「型抜き」することが私の業務です。
型抜きは機械でおこなうものの、人間が集中して観察をしておかなければ、質の高いせんべいは作れません。餅は水分量や湿度がたびたび変化してしまうので、水を増やすなどの調整が都度必要になるためです。
また、型抜きにより余った餅を再利用する目的で、剥離剤を機械に流すのも重要な業務の一つです。剥離剤の量をうまく調整しないと、餅がへばりついて取れなくなってしまうケースがあるため、見た目よりも繊細な技術が求められます。
Q.仕事をしていくなかで大変だったことはありますか
大変なことといえば、純米せんべいの高い品質を保つため、プレッシャーと戦う毎日かもしれません。長く続くブランドのクオリティを落としてはいけない責任については、こうしているいまも感じているのが本音です。
思い返せば、私が型抜きの業務を引き継いだのは、この道10年のベテランからでした。私が原因で味や形が変化してしまうことは許されないと理解しつつも、「さすがに荷が重いのでは?」と当時は思っていたのをよく覚えています。
しかし実際には、周囲からの持ち場を越えたフォローのおかげで、安心して業務に取り組めていた自分がいました。そして、プレッシャーさえも私の原動力となった現在は、工程全体を管理する役割まで任せてもらえるようになっています。
Q.休日はどのようなことをしているのでしょうか?
休日は、家族と一緒に大好きなキャンプへ出かけています。猪苗代湖や奥会津など、福島には魅力的なキャンプ場が多くあるので、出かける場所に困ることはありません。
また、立正堂は休日がしっかり取れるため、のんびりと宿泊までできるのが嬉しいポイントです。たくさんの自然に触れて気持ちをリフレッシュさせてから、また純米せんべいを作りにいく日々を送っています。
これから一緒に働くあなたへのメッセージ
実は、「純米せんべい」が変わらぬ味でお客様に届けられている秘密には、社内コミュニケーションの活発さがあるんです。
たとえば、仕事をしているなかで、入社歴の少ない社員から「今日は水の量が少ない気がする」などの意見が出ることは珍しくありません。
もし新入社員が改善点に気づいても、言い出しづらい雰囲気だったらどうなるでしょうか。不備が起きた状態のまま作業が続き、純米せんべいの質が落ちてしまうことになりかねませんよね。
つまり、「純米せんべい」が変わらぬ美味しさを保っていることは、私たちがなんでも言い合える環境で働けていると同じ意味をもっているのです。
未経験の方でも、私が一から丁寧に教えるので安心してください。ぜひ一緒に、85年の歴史をもつ純米せんべいを作る仕事をしてみませんか。